Stable Diffusion Web UI で使用出来る拡張機能です。
画像を高画質化、アップスケールする場合
よく使われるのが、Hires.fix や MultiDiffusion だと思います。
それと並ぶクオリティで高画質な画像を生成してくれて
更に生成速度が結構早い。
私は最近コレをメインで使用しています。
元画像から指定画像サイズに向けて
設定回数分、画像生成を繰り返して、描き込みながら
アップスケールをしていく感じです。
ただ、消費VRAMがそこそこ高い気がしますので
低スペックの方にはちょっと厳しいかもしれません。
まぁ試さないと分からないので1度試してみる価値はあります。
それくらいオススメ出来る拡張機能となっています。
拡張機能 Loopback Scaler の使い方で使用するモデル
今回は BracingEvoMix を使用させて頂こうかと思います。
拡張機能 Loopback Scaler のインストール
Extensions タブをクリックして
Install from URL をクリック
URL for extension’s git repository に以下のURLを入れます。
https://github.com/Elldreth/loopback_scaler
あとは、Install をクリックして、インストール完了を待つだけです。
あとは、Installed タブをクリックして Apply and restart UI をクリックで再起動しましょう。
img2img タブをクリックして、左側の最下段にある Script
ここをクリックして Loopback Scaler が表示されたらOKです。
拡張機能 Loopback Scaler の使い方
Loopback Scaler は img2img で使用するので
まず、ベースとなる画像を準備しましょう。
今回は適当に何か、細かく描きこめるもの・・・
廃工場 の画像にしてみます。
プロンプトとパラメータ
prompt:
abandoned factory
Steps: 20, Sampler: DPM++ 2M Karras, CFG scale: 7, Seed: 1030910363, Size: 768×512, Model hash: 5bc5a45624, Model: BracingEvoMix_v1, Version: v1.3.2
シンプルにこれだけです。
画像サイズは 768×512 にしました。
PNG Info ⇒ img2img
PNG Info タブをクリックして画像をドロップしましょう。
ドロップして画像とパラメータが表示されたら
Send to img2img をクリックしましょう。
パラメータの設定
img2img の画面に移ったと思います。
下部のパラメータを設定しましょう。
Sampling method を DDIM にします。
Denoising strength は 0.4 にしました。
ここは0.3~0.5あたりがオススメです。
数値を上げると、画像の感じがガラっと変わるので
あえて変えたい場合は、上げても良いですね。
Loopback Scaler の設定
最下段にある Script を Loopback Scaler に設定します。
Loops: が設定サイズに向けて何回生成するかという設定になります。
今回はデフォルトの 4 にしています。
この数値を増やすほど、生成回数が増えるので、より詳細に描きこむことになりますが
やりすぎると全然変わってしまうので、ここも色々試すと良いです。
Maximum Image Width: を 1536 Maximum Image Height: を 1024
元画像の2倍にしました。
ここが作成画像のサイズとなります。
Add Detail を Medium にしました。
これは詳細の書き込み量ですかね、これは元画像によっても
どれを選ぶのが最適かは変わると思うので、色々試してください。
Sharpness: 数値を上げると輪郭線がくっきり出る、下げると弱くなる感じ。
Color: 数値を上げると彩度が上がります、下げるほどモノトーンに近くなります。
Brightness: 数値を上げると明るくなります、下げると暗くなります。
Contrast: 数値を上げると明暗の差が激しくなります、下げると差が少なくぼやけた感じになります。
このあたりも画像によるので、お好みで調整して下さい。
あとは Generate をクリックで生成開始です。
サンプル画像
上記パラメータで廃工場を生成してみました。
【元画像】
どうですか?詳細の描き込み量がかなりスゴイことになってます。
まとめ
- 描き込みがかなりスゴイ
- クオリティもかなり高い
- 消費VRAMがちょっと多め
- 生成速度が速い
という感じで、VRAMがある程度確保できるならオススメです。
RTX3060 12GB の場合、2倍サイズなら普通に使えます。
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